逗子/中古一戸建/海近「あの頃へ帰ろう」

伝統的な日本建築って、本当に美しい。

お部屋を「ぐるり」と囲むような広縁でのんびりとくつろいだり。

天井と長押の間に通風や採光ののため透かし彫りが施されたもの。

手入れの行き届いた日本庭園。

日本人の心というのでしょうか。

どれを見ても思わず「ウットリ」と、それはそれは幸せな気分にしてくれるのです。

逗子小坪のいささか高台の一角に佇む日本建築の一戸建。

敷地面積468.00㎡（約141.57坪）もの広大な敷地に堂々と鎮座しています。

ガラス玉のような青々とした空と「もこもこ」とした緑たち。

「ピーちちちち」「チーっちょ」可愛らしい小鳥たちの囀りが絶え間なく聞こえてくるのも心安らぐ。

「カラカラから」玄関の扉を開けて中に入ると「ふーん」と香る木の匂い。

その瞬間にふっと笑みがこぼれ、どこか懐かしい、いつか昔の祖父母の家に訪れていたような、そんな感覚に陥るのです。

「いらっしゃい、よう来たねぇ」

にっこり笑う祖母の顔の優しい顔が大好きだった。

「きゅうう」と祖母の足に抱きつき、会いたかったと私も笑った。

いくつかの言葉を交わし、ひとしきり満足したら、祖父が手塩にかけて育てている野菜たちをもぎに、お庭の畑へと向かう。

実は、この小さなお手伝いが密かにとても楽しかったのをよく覚えている。

縁側に腰をかけ、新聞紙を広げて、ひたすらエンドウのさやを取ったり、皮を剥いたり。

他愛の無い世間話をしながら、祖父とふざけ合いながら笑い合っての作業はとっても面白かったもの。

ここは、そんな何十年もの昔も記憶を蘇らせてくれ、彷彿とさせてくれる、ステキなお屋敷なのでした。

さぁ、そろそろあの頃へ帰ろうか。

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