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鎌倉トリップ「円応寺」

鎌倉市山ノ内にある「円応寺」。

北鎌倉の観光スポット「建長寺」・「円覚寺」のそば、県道21号線沿い。

細い階段と朱の泰納旗が目印の小さなお寺。

臨済宗建長寺派のお寺で、別名「閻魔様の寺」とも呼ばれている。

えぇ、あのかの有名な「えんまさま」が存在するなんて、訪れるまで全く知りませんでした。

勝手におとぎ話だと思い込んでおりました。

開山は、建長寺開山大覚禅師の弟子である、建長寺第九世の知覚禅師。

人が亡くなった後、冥界において出合う「十王」が祀られています。

人は死後、冥土に赴き、七日ごとにそれぞれの王の裁きを受けるんだそう。

「十王」とは、その人の生前の行いを裁く、いわば裁判官のようなもの。

さらに百ヶ日、一周忌、三回忌の合計十 回、それぞれの王の取り調べを受ける。

てっきりえんま様だけなのかと思っておりました、私。

10人もの王に裁かれるなんて、ドキドキです。

悪いこと、してないですよねって自分に問いかけてみるけれど。

最近は些細なことで、イライラしたりして自己嫌悪に陥ることもしばしば。

こんなんじゃダメだなぁ…。

心を入れ替えなきゃな。

ちなみにえんま様は5番目なんですって。

四十九日までの間、七日毎に法要をするのは、その死者の罪を少しでも軽くし、極楽に導くため。

なるほど、法要にはそういう意味があったんですね。

とてもこじんまりとしたお寺なのですが、趣のある感じが伝わります。

本堂には閻魔様をはじめとする、十王がいらっしゃいます。

その一人一人には意味があり、亡者が三途の川を渡るかどうか、渡ってから、と、様々な取り決めをクリアしていかなければならないようです。

写真と共に解説して参りますので、ご覧ください。

こちらは一度、訪れてみることを強くお勧めします。

なぜなら、現在の自分を俯瞰してみることができ、身の引き締まる想いに包まれるからです。

こちら県道21号線

ビュンビュン車が通ります

階段を見上げると

円応寺の山門が見えますね

案内板

山門からの

参道。趣があります。

お線香を立てて

本堂

本堂の中には

閻魔様です。閻魔大王の願いは、全ての人々が現世において「悪事」を成さず「良い事」だけを行う事です。そうすれば、閻魔様は人を地獄に落とさずに済むからです。

奪衣婆像

三途の川を渡った所にいるおばあさん。三途の川を渡った亡者の濡れた着物を剥ぎ取るんだそう。三途の川は、亡者が生前犯した罪の軽量によって衣を濡らすから。

秦広王

初七日の王。亡者は秦広王により、三途の川を渡るかどうか決まる。人は生まれ落ちた瞬間に「倶聖神」が両肩に宿り、それぞれが善い行いと悪い行いを常に監視しているらしい。この倶聖神の報告に基づき、秦広王が裁き、帳簿に記録する。これが「閻魔帳」と言われる帳面です。

宗帝王

三途の川の崖の上に官庁がある。官庁前には化け猫の群れと大蛇が列をなす。

五官王

亡者は先ず、「秤量舎」にて五官(目、耳、鼻、舌、皮膚)で犯した罪の計量を秤にかけて計る

変成王

亡者がどこに輪廻転生するかを決定する

泰山王

次に輪廻転生するとき、男女どちらか、またそれぞれの寿命が決まる

平等王

百ヵ日に出会う王

都市王

一周忌に出会う王

五道転輪王

三回忌に出会う王

地蔵菩薩

詫び言地蔵尊に予め「お導き」をお願いしておくと、本人に変わって閻魔大王に「詫び言」を言ってくださるとか。

鐘楼

ありがとうございました

身の引き締まるお寺でした
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